クリミナル・マインド II
FBI B・A・Uのトッキナー特別捜査官です(*^_^*)
長崎の女子高生殺人事件について。俺は専門家ではありません。ただの研究者です。この手の事件が起きる度、精神分析の観点から見ていると、警察の捜査やマスコミの報道。果ては「専門家」「識者」の的外れな対応が、イヤでも目に付きます。目の前の「現象」=「犯罪」にばかり目が行き、真相が見えてきません。またネットで「限りなく真相に近いこと」を分析している人もいたりするんですが、ほとんどの場合、無視されています。単なる「研究」で片付けられてしまいます。それは警察が「精神分析」「精神鑑定」をイヤがり、否定するからです。「異常」が認められた場合、通常の法律が適応されなくなります。それが「犯人に逃げられた」とうつるからなんですね。「精神に異常をきたしている」-それは飲酒や薬物・脱法ハーブなどとはワケが違います。これらは「本人が摂取した自覚がある」ものです。よほど重度なモノで無い限り、治療により「ある程度の回復」が見込めます。ところがこの精神的なものは、そのプロセスが解明されない限り治療はおろか、進行させないようにすることすら難しいんです。多くの人は「言えば判る」「教えれば判る」と思っていますが、残念ながらそれは通じません。オウムの麻原・酒鬼薔薇など、治療の取っ掛かりさえも見つけられません。心の根底にある「人格障害を引き起こしたファクター」を見つけない限り、何をやってもムダなんです。
被害者であるA子さんのスマホが見つかりました。「証拠隠滅か?」などと書いてる人を見ると、バカかと思ってしまいます。自宅の敷地内に捨てて、証拠を隠そうとする犯罪者がいるでしょうか?。これは加害者B子が「なんの興味も無かったから、適当に捨てた結果」です。B子の興味は、すでに遺体にしかないんです。この時点ですでに「殺した」ということに罪悪感は無く、「物体となってしまった遺体」にのみ、興奮を示しています。写真をアップした行動はよく判りません。この手の犯人のプロファイルとは一致しませんので。「遺体を触る」という衝動が抑えられなくて、興奮を誰かと共有したくなった結果なら別ですが、この手の犯人に共犯者はいないのが普通です。我々から見えているものは、まさに「猟奇」です。しかしB子にとっては「快楽」だったわけです。
「同級生の給食に、薬物を入れた」
「猫の解剖をしていた」
「父親を殴打した」
この時点で、なぜこれを隠したのでしょう?。このいずれかの時に的確なカウンセリングが始まっていれば、もっと違う結果になったはずです。父親は弁護士。「地元の名士」だったらしい。ならば当然事件を握りつぶしただろうし、学校もそれに従った。本来ならば、刑事事件として少年院送りになるものも、目をつぶりました。少なくとも親・学校そして警察も、「B子が病気であること」など認識していなかったワケです。「何をするかわからないヤツ!」「過激なヤツ!」「キモいやつ!」というレッテルが貼られ、「そういう目」でしか見られなくなったわけです。
「同級生の給食に、薬物を入れた」
捜査の結論は「怨恨」とされていたが、この時点ですでに「殺人」に興味があったわけだし、「薬剤による殺人が可能なこと」を知っていたわけです。和歌山のカレー事件等で「食べ物に薬剤を混入すること」を知ったと思われます。そこでB子は、「薬剤を用意」し、「食べ物に混入」したわけです。あきらかに秩序型です。ということは、人格破綻の要因が「それ以前あった」ことを前提にしないと、「B子が行った事」を解明するのは不可能です。「友達との口論」は、あくまでも引き金です。A子さんとの関係を掘り下げてもムダ。母親の死も父の再婚も、「単なる引鉄」でしかないと見るのが順当です。
この「薬剤混入事件」では、こっぴどくしかられたことでしょう。だれも「病気」だと思ってませんから。逆に両親が優しくなったのかもしれません。そこは父親から聞くしかありません。ただそのことによってこの「人格破綻の因子」が、心の奥深くに入ってしまいました。結果として見えてきたのが「猫の解剖」。なぜB子を「犯罪心理学」の方面から見てあげる人がいなかったのか。それが悔やまれます。どう考えても、「B子の病気」は進行しています。
「父親を殴打した」
母親が亡くなり、B子の感情は押さえが効かなくなりました。夜中にバットで襲う、あきらかに「無秩序型」に移行しています。というか、すでに「破綻」してしまっています。この時も「親が子供かばう行為」が、裏目に出てしまいました。1人暮らしになってしまったB子は、何度も何度も「自分の思い」を反芻したでしょう。それが出来る環境であったし、それしかすることが無かったんです。そして最後のスイッチが入ってしまったわけです。
例えば・・・風邪をひいてる人間に、「お前は、ナゼ風邪をひいてるんだ?」と質問しても、何も答えられないでしょう。B子に対する尋問は、これと同じです。「ナゼ殺したんだ?」と聞いてもムダなんです。なぜならB子の興味は「遺体」にしか無いからです。その前の「殺すという行為」は、単なる通過点でしかありません。警察がいくら尋問しても、「常人が理解できる答え」は、けして返ってきません。父親に聞いても、学校に聞いても、友達に聞いても、何もわかりません。B子の中にすら、明確な答えがありませんから。それを解明するには、「給食に薬物を入れた原因」-さらにそれ以前からプロファイルしない限り、この闇を覗くことはできないと思います。
いつも思うんです。犯罪心理学が遅れているなと。警察の考え方とは相反するものなので、もっと組織が成熟しないとムリでしょう。すべては「精神鑑定」で結論付けるだけです。「罪を認めないサイコパス」が、たくさんいます。それは「神経がどうかしてる」とか「頭がおかしい」で片付けられてしまいます。なので、データーが蓄積されていきません。当然のこととして「ストーカー」を予防できません。なんら理解が進んでいないんですから。殺人にたいする「ナゼ?」がまだ、「病気」とは結論付けることができない社会なんです。
これで被害者の方が納得することはありません。ちゃんと説明できる人が、組織にはいないでしょうから。ちゃんと説明したとしても、とても納得できるものではありませんけどね。俺はB子を庇ってるワケでもないし、A子さんを貶めるものでもありません。でもこの「罪を認めない殺人者達」が、起きた事象だけで裁かれて、その真相が闇に消えていくことを、いつも残念に思っているだけです。
唯一の救いは、B子の人格が完全に破綻してしまったおかげで、秩序型が無秩序型に移行し、連続殺人にならなかったことです。道具も用意し的確な犯行の割りに、稚拙に事件が発覚しました。もう「隠すこと」すら忘れてしまっているわけです。その無秩序になった要因が、母親の死と父親の再婚でしょう。「ほんとうの原因」-そこをきちんとA子さんに報告できるよう、祈っています。そうでなければ、A子さんが可哀想過ぎます。
長崎の女子高生殺人事件について。俺は専門家ではありません。ただの研究者です。この手の事件が起きる度、精神分析の観点から見ていると、警察の捜査やマスコミの報道。果ては「専門家」「識者」の的外れな対応が、イヤでも目に付きます。目の前の「現象」=「犯罪」にばかり目が行き、真相が見えてきません。またネットで「限りなく真相に近いこと」を分析している人もいたりするんですが、ほとんどの場合、無視されています。単なる「研究」で片付けられてしまいます。それは警察が「精神分析」「精神鑑定」をイヤがり、否定するからです。「異常」が認められた場合、通常の法律が適応されなくなります。それが「犯人に逃げられた」とうつるからなんですね。「精神に異常をきたしている」-それは飲酒や薬物・脱法ハーブなどとはワケが違います。これらは「本人が摂取した自覚がある」ものです。よほど重度なモノで無い限り、治療により「ある程度の回復」が見込めます。ところがこの精神的なものは、そのプロセスが解明されない限り治療はおろか、進行させないようにすることすら難しいんです。多くの人は「言えば判る」「教えれば判る」と思っていますが、残念ながらそれは通じません。オウムの麻原・酒鬼薔薇など、治療の取っ掛かりさえも見つけられません。心の根底にある「人格障害を引き起こしたファクター」を見つけない限り、何をやってもムダなんです。
被害者であるA子さんのスマホが見つかりました。「証拠隠滅か?」などと書いてる人を見ると、バカかと思ってしまいます。自宅の敷地内に捨てて、証拠を隠そうとする犯罪者がいるでしょうか?。これは加害者B子が「なんの興味も無かったから、適当に捨てた結果」です。B子の興味は、すでに遺体にしかないんです。この時点ですでに「殺した」ということに罪悪感は無く、「物体となってしまった遺体」にのみ、興奮を示しています。写真をアップした行動はよく判りません。この手の犯人のプロファイルとは一致しませんので。「遺体を触る」という衝動が抑えられなくて、興奮を誰かと共有したくなった結果なら別ですが、この手の犯人に共犯者はいないのが普通です。我々から見えているものは、まさに「猟奇」です。しかしB子にとっては「快楽」だったわけです。
「同級生の給食に、薬物を入れた」
「猫の解剖をしていた」
「父親を殴打した」
この時点で、なぜこれを隠したのでしょう?。このいずれかの時に的確なカウンセリングが始まっていれば、もっと違う結果になったはずです。父親は弁護士。「地元の名士」だったらしい。ならば当然事件を握りつぶしただろうし、学校もそれに従った。本来ならば、刑事事件として少年院送りになるものも、目をつぶりました。少なくとも親・学校そして警察も、「B子が病気であること」など認識していなかったワケです。「何をするかわからないヤツ!」「過激なヤツ!」「キモいやつ!」というレッテルが貼られ、「そういう目」でしか見られなくなったわけです。
「同級生の給食に、薬物を入れた」
捜査の結論は「怨恨」とされていたが、この時点ですでに「殺人」に興味があったわけだし、「薬剤による殺人が可能なこと」を知っていたわけです。和歌山のカレー事件等で「食べ物に薬剤を混入すること」を知ったと思われます。そこでB子は、「薬剤を用意」し、「食べ物に混入」したわけです。あきらかに秩序型です。ということは、人格破綻の要因が「それ以前あった」ことを前提にしないと、「B子が行った事」を解明するのは不可能です。「友達との口論」は、あくまでも引き金です。A子さんとの関係を掘り下げてもムダ。母親の死も父の再婚も、「単なる引鉄」でしかないと見るのが順当です。
この「薬剤混入事件」では、こっぴどくしかられたことでしょう。だれも「病気」だと思ってませんから。逆に両親が優しくなったのかもしれません。そこは父親から聞くしかありません。ただそのことによってこの「人格破綻の因子」が、心の奥深くに入ってしまいました。結果として見えてきたのが「猫の解剖」。なぜB子を「犯罪心理学」の方面から見てあげる人がいなかったのか。それが悔やまれます。どう考えても、「B子の病気」は進行しています。
「父親を殴打した」
母親が亡くなり、B子の感情は押さえが効かなくなりました。夜中にバットで襲う、あきらかに「無秩序型」に移行しています。というか、すでに「破綻」してしまっています。この時も「親が子供かばう行為」が、裏目に出てしまいました。1人暮らしになってしまったB子は、何度も何度も「自分の思い」を反芻したでしょう。それが出来る環境であったし、それしかすることが無かったんです。そして最後のスイッチが入ってしまったわけです。
例えば・・・風邪をひいてる人間に、「お前は、ナゼ風邪をひいてるんだ?」と質問しても、何も答えられないでしょう。B子に対する尋問は、これと同じです。「ナゼ殺したんだ?」と聞いてもムダなんです。なぜならB子の興味は「遺体」にしか無いからです。その前の「殺すという行為」は、単なる通過点でしかありません。警察がいくら尋問しても、「常人が理解できる答え」は、けして返ってきません。父親に聞いても、学校に聞いても、友達に聞いても、何もわかりません。B子の中にすら、明確な答えがありませんから。それを解明するには、「給食に薬物を入れた原因」-さらにそれ以前からプロファイルしない限り、この闇を覗くことはできないと思います。
いつも思うんです。犯罪心理学が遅れているなと。警察の考え方とは相反するものなので、もっと組織が成熟しないとムリでしょう。すべては「精神鑑定」で結論付けるだけです。「罪を認めないサイコパス」が、たくさんいます。それは「神経がどうかしてる」とか「頭がおかしい」で片付けられてしまいます。なので、データーが蓄積されていきません。当然のこととして「ストーカー」を予防できません。なんら理解が進んでいないんですから。殺人にたいする「ナゼ?」がまだ、「病気」とは結論付けることができない社会なんです。
これで被害者の方が納得することはありません。ちゃんと説明できる人が、組織にはいないでしょうから。ちゃんと説明したとしても、とても納得できるものではありませんけどね。俺はB子を庇ってるワケでもないし、A子さんを貶めるものでもありません。でもこの「罪を認めない殺人者達」が、起きた事象だけで裁かれて、その真相が闇に消えていくことを、いつも残念に思っているだけです。
唯一の救いは、B子の人格が完全に破綻してしまったおかげで、秩序型が無秩序型に移行し、連続殺人にならなかったことです。道具も用意し的確な犯行の割りに、稚拙に事件が発覚しました。もう「隠すこと」すら忘れてしまっているわけです。その無秩序になった要因が、母親の死と父親の再婚でしょう。「ほんとうの原因」-そこをきちんとA子さんに報告できるよう、祈っています。そうでなければ、A子さんが可哀想過ぎます。